肺高血圧症と先天性心疾患

肺高血圧症と先天性心疾患

 

1歳になるまでの乳児期の新生児に見られる心室中隔欠損症や、シャント性肺高血圧症といった病気は、ほとんどの場合、肺血流の増加と肺血管の収縮によって引き起こされます。

 

こういった場合、心内修復手術をしてシャントを取り除くことができれば、肺動脈の高血圧状態は、正常に戻すことができます。

 

1歳を過ぎてしまうと、徐々に肺血管閉塞病変という症状が進行してしまい、早い小児の場合では1歳で、手術が不可能なほどにまで病気が進むことがあります。

 

これには個人差があり、5〜6歳になっても手術ができる子どももいます。

 

ですが、10歳を過ぎるとほとんどの患者が、Eisenmenger症候群という病気になり、手術ができなくなってしまいます。

 

こういった事実を踏まえて、肺高血圧症を合併する、左右シャント性先天性心疾患という病気は、できるだけ早期に治療するよう、心掛けが大事です。

 

手術をする部分のごく近くに肺血管閉塞病変がある患者の場合は、心内修復手術の後、肺高血圧が残ってしまいます。

 

このような時には、原因不明で起こるとされる原発性肺高血圧症と同じ様に治療を進め、径口プロスタサイクリン治療やフローラン静注療法という治療法が適用されます。

 

小児、大人に限らずに、肺高血圧症にかかってしまった場合は、できる限り早い治療をしないと手遅れになってしまうので、注意しましょう。