高血圧の改善とハンドグリップ(タオルグリップ)

高血圧の改善とハンドグリップ(タオルグリップ)

 

2014年3月放送のNHK「ためしてガッテン 世界の健康ワザ直輸入SP」では、血圧を下げる効果のある「ハンドグリップ(タオルグリップ)」が紹介されていました。

 

どのくらいの効果があるのかと言えば、減塩やダイエット、有酸素運動、アルコール制限が−3〜−4mmHgの効果に対して、ハンドグリップは−14mmHgも血圧を下げる効果があると発表していました。

 

例えば、有酸素運動の場合は、1日に30〜60分週に5日以上やらないと血圧を下げる効果はありませんが、ハンドグリップの場合は1日11分週3日で効果があります。

 

血圧を下げるハンドグリップは医師や専門家も注目しています。

 

日本大学医学部総合検診センター所長の久代登志男教授は、「今までの運動療法の考え方を変えてしまうと思うくらい驚くべき報告だと思います」と言っています。

 

さらに運動による高血圧予防を研究している日本体育大学運動生理学研究室の岡本孝信教授は、「あれだけの運動で血圧が下がるというのは、非常に興味があります」と言っています。

 

ハンドグリップのやり方は、力一杯を100%として30%の力で握力計を2分間握るだけです。

 

2分間握る⇒1分休む×左右2回ずつ

 

ハンドグリップは簡単で誰でも出来ますが、1つだけデメリットがあります。

 

「ためしてガッテン」で紹介されていたのは、電子タイプの握力計「Zona Plus(ゾナプラス)」というものです。

 

アメリカでは降圧剤と同等の血圧を下げる効果があるとして、医療機器として認可されています。

 

また、米国心臓協会は特許を取得したゾナプラス療法が、血圧を下げることができると述べています。

 

ただし、Zona Plusは日本では販売されていなく、アメリカのアマゾンで買っても599ドルとかなり高額です。

 

そこで番組ではガッテン流家庭でできるハンドグリップが紹介されていました。

 

それはハンドグリップの代わりにタオルを握るタオルグリップになります。

 

タオルグリップのやり方は以下の通りです。

 

1.タオルを畳みます。

 

2.指が届かないくらいの厚さに調整して握る。

 

3.片方の手で2分間握る⇒1分休む。

 

4.これを左右2回ずつ行う。

 

 

タオルを2分間握ると自然とおおむね握力が30%程度になるようです。

 

「ためしてガッテン」では、高血圧に悩む男女7人に自宅でタオルグリップを4週間行ってもらって、血圧を下げる効果があったかどうかを検証していました。

 

<タオルグリップの検証結果>

 

Aさん:139→111
Bさん:141→143
Cさん:153→141
Dさん:157→150
Eさん:185→152
Fさん:159→149
Gさん:151→144

 

これは1週間の平均値を比較した結果で、最初の1週間の平均と4週間目を比較した数字になります。

 

7人中6人に血圧を下げる効果があることがわかりました。

 

タオルグリップで血圧が下がる仕組みは一酸化窒素にあります。

 

タオルを握ている間は筋肉が縮むので血流が少し低下します。

 

反対にタオルを握る力を緩めると血液がどっと流れます。

 

その時に「NO(一酸化窒素)」という物質がたくさん出てきます。

 

「NO」は1998年にノーベル化学賞を受賞した成分で、それまでは認知されていませんでした。

 

ですが、研究によって血管の直径を広げたり、柔らかくしたりする血管機能改善効果があることが発見されました。

 

これによって血圧が下がると言われています。

 

タオルグリップで血管への刺激が続くと血管自体の柔軟性が高まると考えられています。

 

「ためしてガッテン」では、それを確かめていました。

 

血管の柔らかさの指標は「FMD」になります。

 

FMDの数値が大きいほど血管が柔らかいことになります。

 

このFMDが6%以上だと正常になります。

 

タオルグリップ実験前のある男性は1.3%でしたが、実験後は6.5%になっていました。

 

この実験では7人中5人の方のFMDが改善されていました。

 

この実験を行った医師は次のように言っていました。

 

「降圧薬に匹敵する効果が期待できるかもしれません。

 

それくらい血圧が下がっていますね。

 

血圧が下がった方は内皮機能(柔らかさ)が改善しているので、血管の機能が改善して血圧が下がったと考えられます。

 

誰でも手軽にできる運動で、雨が降ってもできるし、足が悪くてもできるし、かなり期待できる治療法だと思いますね。」

 

2012年にカナダのマクマスター大学のフィリップ・ミラー博士がハンドグリップによる血圧低下作用を発表しました。

 

タオルグリップによる実験の結果について、フィリップ・ミラー博士は次のように述べています。

 

「この実験の結果は、ファンタスティック!(素晴らしい)

 

タオルメソッドは日本で血圧を下げることに大きな効果があると思います。」

 

<タオルグリップの注意点>

 

重度の高血圧(180mmHg/110mmHg)以上のは、必ず医師と相談の上で行ってください。

 

タオルグリップは、最大圧力では意味がなく、30%が最も効果が表れるようです。

 

自宅で行う際も、圧を一定にすることを心がけるのと、腕を意図的に動かさないようにするのが重要なポイントのようです。

 

また、タオルグリップで血圧が下がっても途中やめないようにしましょう。

 

タオルグリップならテレビを観ながらでもできるので、毎日継続するようにしましょう。